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WJ8号『NARUTO』第385話「万華鏡の秘密…!!」の感想。(その3)

えーと、では、「その2」までに書き切れなかったことを、断片的に。

まず、「ナルト、サスケ、イタチ」のスパイラルな三角関係について。
この三角関係の、もう一段階深いところにある真相は何なのか、それを考え始めたらキリがないのですが……。
「ナルトにもサスケにも生きていてもらわなきゃならない理由が、イタチにはある」って可能性はないでしょうかね。
だって、ナルトもサスケも、イタチのおかげで、というべきか、不本意ながら、というべきか、とにかく、イタチの存在があったことが原因で生き延びた、ってことが再三再四あったように思えるので。
イタチは、ナルトを拉致したり、自分を殺そうとしているサスケを殺したり、ってことは、やろうとすれば簡単にできる機会は多分いっぱいあっただろうに、やってないですし。
(ナルトもサスケも、イタチの幻術で死ぬ思いをした、ってことはありましたが。)


イタチは“暁”の中では、けっこう早い段階から「ナルト狩り担当」でしたけど、本気でナルトを狩ろうとしているようにはとても見えない言動が、最近ではデフォルトですし。
もしかしたらイタチは、昔から“暁”の一員としてナルトを狩ろうとしてるんじゃなく、そう見せかけておいて、逆に“暁”からナルトを守ろうとしていた、とかいう展開になったとしても、もう大したサプライズじゃないですね。
(今気づいたのですが、「けものをまもる」と書いて「狩」という字になるんですね……。)


イタチは一方で、サスケに対しては、「お坊ちゃまの弟を、何が何でも生き延びさせ、強くさせるためには、この方法しかない」と判断して、ああいう手段を選んだのか。
実際サスケは、中忍試験中、“死の森”で、「兄を殺すという復讐を遂げるまでは、オレは死ねない」とはっきり自覚しましたしね。
(とは言っても、私は、「イタチ(とその協力者)が、うちは一族を皆殺しにした」ってことも、まだ少し疑ってますし、「なぜサスケ1人だけが生き残らされたのか」って謎も全然解けてないんですが。)

今週号の感想の「その1」で、イタチの「万華鏡写輪眼を開眼するのに必要な条件は、最も親しい友を殺すこと」という発言について触れましたが、イタチがサスケにああ言ったのは、「そう言っておけば、サスケがナルトを殺す可能性は却って低くなる」と思ったから、ではなかろうか、などとも、私は思ったりしました。
サスケは、第2部で再会したナルトに「あいつに聞かされたやり方に従って力を手にするのがしゃくだっただけだ」と言ってましたが、何だか、その考え方すらも、イタチには織り込み済みだった、ってこともあり得るような気がします。
(ナルトは、サスケのあの「あいつに聞かされた(中略)しゃくだっただけだ」という言葉の意味は、未だにわかっていないみたいですけど。)



次に、「万華鏡写輪眼を使い続けるとどうなるのか」ということについて。
今週号で、イタチはサスケに「万華鏡はいずれ光を失う」とは言ってますけど、「失明する」とは言ってないですよね。
「失明」というのはサスケが集会場の石版を読んで解釈して言ったことであって、イタチは肯定も否定もしてないし。
イタチの「万華鏡はいずれ光を失う」「開眼したその時からその眼は闇へと向かう」という言葉は、眼の機能に支障をきたすというよりは、何というか、もっと比喩的なもののような気がするんですが……(っていうか、イタチの言うことって、どれもこれもいちいち過剰に詩的で哲学的で抽象的で、どうとでも解釈できるようなものが多すぎるんだよな昔から(笑))。

それに、ここでのイタチとサスケの会話って、微妙に噛み合ってないような気がするのですが……。
結局、九尾をコントロールできるのは「万華鏡写輪眼を使える者」なのか、「万華鏡写輪眼を使い続けた末に失明した者」なのか、いまいちはっきりしてないし……。
まあ、歩み寄って意思疎通をする義理は、イタチもサスケもお互いにないから、しょうがないんですが。

カカシが以前、イタチ(の姿をした偽者)に、「お前の視力……どこまで落ちてる?」と聞いたことを思い出すと、「カカシも、うちは一族の集会場の石版を読み、万華鏡写輪眼は視力の低下をもたらすと解釈した」「カカシは、自分の視力が落ちつつあると自覚していて、その原因が万華鏡写輪眼だと思っている」って可能性は高いと思うんですが、これ、どっちが先だったんでしょうね。
石版を読んだ上で、それでも万華鏡写輪眼開眼を目指したのか。
それはなぜ……「どの道長い命を望めない身なら、できるだけ早い段階で、個体の能力を高めるべきだ」とでも判断したのか(涙)。

あれ、でも、石版を読んだにしては、その石版に書かれている(らしい)万華鏡写輪眼と九尾コントロールについて、カカシは今まで全然触れてませんね。
でも、石版を読んでいないとしても、「万華鏡写輪眼を使う自分の視力が落ちつつある」「そういえばイタチも万華鏡写輪眼使いだ」「じゃあイタチの視力も落ちているんじゃあるまいか」という(大雑把な)三段論法で、イタチに探りを入れた、って可能性もあるか。
イタチもあそこで、一瞬驚いたような表情の後に「カカシさん……アナタまさか……」って言ってるし、カカシがイタチの秘密に何かしら踏み込んだ瞬間だったのは間違いないだろうな。
うちは兄弟の対決がクローズアップされた後は、カカシにピンスポが当たるそうですが、この流れだと多分、カカシの万華鏡写輪眼開眼を巡る経緯が何かしら明かされるでしょうね。


さっきも書きましたけど、イタチの言った「万華鏡はいずれ光を失う」って、イコール「失明」という意味なのかな……。
『NARUTO』ワールドでは、「忍者」ってのは単なる職種や業種の一つじゃなく、登場人物たちの生き方そのものを指してますから、「万華鏡はいずれ光を失う=失明→忍者として生きられなくなる」という流れになるとしたら、「フィジカル的なハンディが、生き方そのもののハンディになる」って描き方をしなくちゃならなくなりませんか?
『NARUTO』みたいな少年漫画でそれをやるかな……どうでしょう……。



次に、初代火影とうちはマダラについて。
初代火影は木遁忍術で、うちはマダラは万華鏡写輪眼で、それぞれ九尾をコントロールできたらしいですが、ってことは、この2人が共同で里を創設した後、何らかの意見の食い違いがあって、戦うことになったのでしょうか。
もっといえば、初代火影がまさに初代火影として就任したのって、マダラとの戦いに決着がついた後だったのかな?
もっともっと遡れば、「里を作ったら九尾が現れた」ではなく、「現れた九尾を2人がかりで抑え込み、その後に2人で里を創設した」ってこと?
この辺の事情、今までどこかに書かれてましたっけ?

木ノ葉の里には、初代火影から始まって、歴代火影が継承し、里の者たちに広めてきた“火の意志”ってものがありますが、それと背中合わせのように、コインの裏表のように、うちはマダラの“闇の意志(仮)”みたいなものがあったりしなかったんでしょうか。
木ノ葉の里が、初代火影とうちはマダラが共同で創設したものであり、のちにこの2人が対立したのなら、あり得なくはないと思うんですが。
三代目火影が「“火の意志”を持つ者は、皆家族」というようなことを言っていましたが、じゃあ「“闇の意志(仮)”に取りつかれた者は、皆マダラの末裔」って裏設定はどうでしょうか。

この『NARUTO』という作品では、大蛇丸が他人の体を乗っ取ったり、カカシがオビトの写輪眼を受け継いだり、ヤマトが初代火影の細胞を受け継がされたり、カブトが大蛇丸の細胞を取り込んだり、最近では長門が弥彦(を含め合計6人)の体を使ってペインと名乗ったり、と、今までそういうことは多々あったので、多分マダラも「他人の体を乗っ取って生き長らえている」ってことなんでしょうけど……。
イタチの「…マダラは生きている 信じる信じないはお前次第だ」「マダラが死んでるというのはお前の勝手な思い込みだ」というあの遠回しというか思わせぶりというか、あの物言いからして、マダラの場合は「体を乗っ取った」だけじゃなく、もうひと捻り欲しいところなんですよね。

まあ、フィジカル的に乗っ取ったりバイオロジカル的に受け継いだりしたのに比べると、「意志を継承した」っていうのはインパクトが弱いような気はもちろんしますし、第一「意志を継承した」だけでは、誰でもなれちゃうので、万華鏡写輪眼の希少価値とはそぐわないとも思うのですが。



最後に、マダラに対するイタチのコメントについて。
イタチがマダラのことを「オレの相棒でありであり不滅の男」と言ってますが、今まで自分の味方のことを「仲間」とか「チームメイト」とか「コンビ」とか呼んでいた人物はたくさんいましたが(「バディ」と呼んでいたのも約1名(笑))、「相棒」と呼んだのってイタチが初めてなんじゃ……。
何だかちょっと意外だったし、若干の違和感もまだあります……。
じゃあ何と呼べば違和感がなかったのか……「相方」とか?(笑)
いやいや、それじゃ、マダラとイタチが漫才コンビみたいになってしまう。
確かにイタチ役の石川英郎の素の喋りは、漫談みたいに面白いけどな(笑)。

あー、声優ネタにスライドしたついでに、もう一つ。
サスケ役の杉山紀彰って、お姉さんと弟さんと妹さんはいるそうですが、お兄さんだけはいないらしいですね。
あの世代(30代前半?)で4人きょうだいって珍しいと思うんですが、それでも、「兄だけいない」って、何だか図ったかのようですね(笑)。

でも杉山紀彰って、「オー!NARUTOニッポン」で竹内順子にいじられまくっているのを聴くと、「4人きょうだいの上から2番目」とはとても思えないんですけどね。(例:コチラのDJCD→ラジオ DJCD オー! NARUTOニッポン 其の十
以前は役についても、竹内順子に「サスケってブラコン」「自立してない」なんて言われてたし(笑)。

でも今思うと、竹内順子のこの「サスケってブラコン」「自立してない」ってコメント、けっこう当たってますよね。
中島みゆきの歌「空と君のあいだに」の中に、「君がすさんだ瞳で強がるのがとても痛い 憎むことでいつまでもあいつに縛られないで」という歌詞があるんですが、このフレーズって、まさに今のサスケに言ってやりたいような言葉です。
負の感情が人を強くするってことは確かにありますけど、その負の感情があまりにも強烈で、またあまりにも長期間続いている状態の中で力だけ強くなっても、それは「縛られてる」「自立してない」ってことでもありますもんね。

何にしても、竹内順子の「サスケってブラコン」「自立してない」発言を読み返し、メインの人物を演じるともなると、自分の役だけじゃなく、自分の役と深く関わる役の内面までも見抜かなくちゃならないんだなあと、改めて思ったことでした。
「万華鏡写輪眼のもう一つの秘密」についての感想はどこ行ったあ!(笑))


WJ8号『NARUTO』第385話「万華鏡の秘密…!!」の感想。(その1)に戻る
WJ8号『NARUTO』第385話「万華鏡の秘密…!!」の感想。(その2)に戻る

++++++++++++++++++++++++++++++
今週の遡及コーナー。
去年のWJ8号でのサブタイトルは「人を呪わば…」でした。
ヤマトの名台詞「こんなカッコ悪い先輩は初めて見ましたよ…」が飛び出し、カカシがパックンを口寄せし、サクラとサイがパックンに誘導されてシカマルのもとへ向かい、一方でシカマルが“影寄せの術”で飛段の体に大量の起爆札を貼りつけて落とし穴の上に宙吊りにし、火のついた煙草を飛段めがけて投げ、大爆発を起こした回です。
(掲載巻は→『NARUTO 巻ノ37 (37) (ジャンプコミックス)』。)
アスマの幻が現れて、「よくやったなシカマル…」と言った回でもあります(涙)。

一昨年のWJ8号でのサブタイトルは「怒りの引き金!!」でした。
ナルトが九尾化の兆候を現し、ヤマトの回想シーン(カカシの病室)が入り、ヤマトの素性が読者にもナルトたちにも明かされ、ナルトの名台詞「オレの前で自分のものみてーにサスケの名を口にすんじゃねーってばよ!!」が飛び出し、そしてナルトに妖狐の衣の“尾”が3本まで出現した回です。
(掲載巻は→『NARUTO (巻ノ33)』。)



テーマ:NARUTO - ジャンル:アニメ・コミック


この記事に対するコメント

みつかさんお久しぶりです!
通行人改め、ハルです!
ところでみつかさんのHNは本名から取ったのですか??(私は特に意味もなくつけたのですが、結構どれにしようか迷ったので;;)
それはともかく、イタチはなぜサスケだけを生かしておいたのか・・・昔言ったように自分のために生かしておいたのか・・・それともマダラを倒してもらうために生かしておいたのか・・・ここまでのイタチを見ていたら確かに悪キャラっぽいんですがやはり実はいい兄(実は一族殺しをしていない?)かな・・・と思ったりしています。
イタチはマダラを相棒であり師であり不滅の男と言っていますが、何かただ協力し合う関係ではなく何か敵対しているような感じがします。
完全に妄想なんですが、サスケがイタチを倒しイタチがサスケの膝上で「ゆるせ・・・サスケ・・・」
といい、サスケの額をコツいて死んでいく・・・というような妄想が・・・・。
アニメの方ではヤマトの「君は本当は・・・」の所が意外にあっさりだったのでテレビの前でずっこけそうになりましたが、この回はサクラの心情がよく出ていてとてもいい回だなぁ〜と感じました。これからの楽しみなんですが次かその次のアニメの回に来ると思うんですが、ヤマト隊長がナルトにサクラの怪我の原因を話しナルトが九尾の力に頼らず自らの力を信じ進んでいく・・・という原作のシーンがとても好きだったのでこのアニメのシーンも必見です!
声優の方なんですが、私はあまり声優について知識がなかったんですが、みつかさんがよく声優について熱く語られているのを見ていろいろ調べてみたり聞いたりしてみたらこれは面白い!
と思っていろんな発見は嬉しかったですが、今まで知らなかったことにちょっと後悔・・・。
まずナルトの声の竹内さんはH×Hのゴンの声とかいろんなキャラの声やってて驚きましたし、なによりキュッキュッってのが可愛かったです!
過去のオー!NARUTOニッポン!を見たり聞いたりすると(邪道とは思いますがニコニコ動画などで;;)イタチ役の石川さんのイメージ崩壊並のキャラの違いや、我愛羅役の石田さんのおいろけの声などメチャクチャ面白かったです!
来月にナルト41巻が発売で表紙は多分自来也かな??と思ったんですが、ナルトのマンガの背表紙は1部はナルトが多くて、2部になりナルトの機会が減っていき38〜40までサスケ3連投だったのでそろそろナルトの方を・・・と思ったんですが・・・・41巻の背表紙は自来也の予感が・・・・。
とにかく今日はここまでで・・・いろいろ長文すいませんでした;;
なにせしばらく足運べなくて伝えたいことがたくさんあったので;;;
ではまた!これからもよろしくお願いします♪
【2008/01/27 15:47】 URL | ハル #n5vFke.k[ 編集]

ハルさんいらっしゃいませ!
「ハル」さんって素敵なHNですね!
「春」とか「晴」とかのイメージです。
私のHNは、本名とは無関係につけたつもりだったのですが、決めてみたら、本名とは全然無関係ってわけでもないようなあるような……(どっちなんじゃ(笑))。

イタチについては、私も「実は一族殺しをしていない」という可能性をまだ捨て切れていないんですよ。
あと、「イタチが息を引き取るシーン」って、考えるのは怖いけど、そういうシーンが来るということも覚悟していなくちゃいけないのかな、とも思います。

ハルさん同様、私も、イタチがサスケの腕の中で「許せサスケ…また今度な…」と言ってサスケの額をコツンとやって息を引き取る……とか考えたりしました。
それはそれでつら過ぎる展開なんですけどね……でも、「兄は弟を利用しようとしただけ、弟はそんな兄を憎んで殺そうとし続けただけで、その2人が戦って、どちらかが(まあこの場合イタチでしょうが)あっさり死んで、生き残ったほうはせいせいして、ハイそれまでよ」だけだったら、少年漫画のセオリーとしてあり得ないと思うので。

サスケは、回想シーン以外では、イタチのことは「イタチ」と呼んでますが、もう一度「兄さん」と呼ぶ時が来て欲しいものです。
ただそれは、イタチの死の間際とか、死後とかである可能性が高いし、また、そうなったらなったで、サスケの精神状態がどうなっちゃうかが心配なんですけどね。
「幼い頃から復讐のためだけに生きてきたオレの人生は何だったんだ」「無意味な虚しい人生だった」って、絶対思うだろうし。
そうなったら、もう今度こそ、ナルトやサクラの呼びかけなんて、サスケの耳には届かないだろうし……。

イタチとマダラが、「ただ協力し合う関係ではなく何か敵対しているような感じ」っていうのは、その通りだと思います。
『NARUTO』って、「元師弟や元チームメイトが、のちに対決」って、悲しいことに、珍しくはないですしね。

私は声優情報については、昔すごくのめり込んだ後、ほとんど完全に離れていた時期があったのですが、ここ数年で舞い戻ってきました(笑)。
でも、ブランク期間も、今はインターネットで簡単に調べられますし、便利な時代になりましたねえ(って年寄り臭い(笑))。
アニメ「NARUTO」シリーズに出演している声優さんたちでは、まさにうちは兄弟を演じている石川さんと杉山さんが、素のキャラと役のキャラのギャップが双璧だと思います。
この2人が素の状態で喋るとどうなるのか、聴いてみたいです(笑)。

次回のアニメ(に来るはず)の、ヤマトがナルトを諭すシーンは、私も楽しみです。
小山ヤマトは、またきっと視聴者をいい意味で裏切ってくれるような語り口を聴かせてくれるだろうと、期待しています!
【2008/01/28 23:54】 URL | 管理人みつか #-[ 編集]


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