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2014年9月・内閣改造に寄せて(ってほどのもんじゃないが)。(その1)~「強姦罪に対する刑は、強盗罪に対する刑より軽い」という現状~

数日前、「盲導犬に故意に怪我をさせた罪は、器物破損罪」という報道を受けて、「犬は器物なんかじゃない!」「盲導犬の体をわざと傷つけるのは器物破損罪じゃない、傷害罪だろ」というような声が、たくさん上がりましたよね。

当然の反応だと思います。
私もそう思いました……そして、「この違和感は、前にも感じたことがあるな、何だったかな」と思ったんですが。

「強姦罪に対する刑は、強盗罪に対する刑より軽い」

ってことを知った時に感じた違和感と似てるんだ……と思い当たったのでした。

そうしたら。
第2次安倍改造内閣で法務大臣に任命された松島みどり氏が、就任会見でまさにこの「『強姦罪に対する刑は、強盗罪に対する刑より軽い』というのはおかしい」「刑法を改正したい」と述べていたそうで。
期待してます!
(※ 実際に挙げられたのは「強姦致死傷罪の量刑は、無期または5年以上の懲役」「強盗致傷罪の量刑は、無期または6年以上の懲役」という点についてだったそうですが。)

今までは、たとえ女性でも、国会議員が「強姦罪に対する刑は、強盗罪に対する刑より軽い」ってことに言及することすら、ほとんどなかったと思うんですが。
なのに、「法務大臣が、就任会見で触れた」とは……時代は変わった、隔世の感だ(って、ワタシはいくつだ(汗))。

松島氏は選択的夫婦別姓制度推進派だそうで、今まで、民法改正について自民党の動きが鈍いことを嘆くこともあったそうですが。
しかし、「改正について、動きが鈍い」ってことについては、残念ながら刑法についても、そうだと思う。

よく、改憲派のお方が、「憲法は、作られてからもう60年以上経っている。第9条は時代に合わなくなってきているから、変えなくては」というようなことをおっしゃいますが。
その主張が妥当なものかどうかはおくとして、「作られてからもう60年以上経っている。時代に合わなくなってきている」というのなら、民法や刑法の中の、家族や家庭に関する規定こそが、まさにそうなんじゃないんですかね。

今の刑法に定められている強姦罪ってのは、もともとの考え方としては、「女性を、その意思に反して姦淫した罪」「女性の人格を無視した罪」のことじゃないんですよね。
「女性が、夫以外の男の子供を妊娠したら、夫の財産が、夫の子じゃない子に、夫の知らないうちに相続されてしまうかも知れない。
そういう、事態の混乱を引き起こした(又は引き起こすかも知れない)罪」
なんですよね。

つまり強姦罪ってのは(もともとの考え方としては)、「男が、女性に対して犯す罪」じゃなく、「男が、女性を介して、その女性の夫に対して、その夫の財産権を侵害する罪」だということです。

これ、民法で、女性だけに再婚禁止期間があるのと、根っこは同じです。
「女性に、誰の子かわからない子を妊娠されたら、夫の家の家督や財産を相続させる上での秩序が乱される、それでは困る」という考えが、刑法にも民法にも、根っこにあるわけです。

「強姦罪」を「他人の財産権を侵害する罪」だとすると、「強盗罪」と共通点がある……ってことになりますよね。

でも、「強盗罪」は明らかにお金や物が盗まれているわけですが、「強姦罪」は、「明らかに何かが盗まれた、取られた」ってわけじゃない。

だから、強姦罪が「魂の殺人」と言われるほど、被害に遭った女性の心身に深い傷を残すにも関わらず、「強盗罪より刑が軽い」という扱いにも、なるわけです。

若い未婚女性が強姦の被害に遭った場合は、「夫」はいないわけですが……。
「嫁入り前のうちの娘が“キズモノ”にされた。もう嫁にやれなくなった、どうしてくれる」ということで、親――それも、家長的な存在の、父親――に対する罪、ということになりますかね。

しかし強姦罪ってのは、被害者が夫のいる女性でも、夫のいない未婚女性でも、「被害者が沈黙を強いられる」、場合によっては「加害者より被害者のほうが、犯罪の事実を隠そうとする」ってことが圧倒的に多い……という意味で、特殊な犯罪です。
なので、その結果、ここまで書いたような「加害者を罪に問えるか?」「加害者に罰を与えられるか?」ってことを決める場面自体、存在しないまま終わる……ってことも多いわけです。

つまり「被害者である女性が、警察に届けない。よって裁判にもならない」ということです。


裁判員裁判が始まって以降、強姦罪の被告に対しての求刑は、裁判員裁判が始まる前より、厳しくなっているそうです。
心情的には、妥当な変化だと思うんですけどね……しかし、いくら「魂の殺人」に対する刑とはいえ、「強姦罪の被告は全員死刑」とまでなったとしたら、別の問題が発生するおそれがあります……「冤罪だったらどうする」ということはもちろんですが、その問題とは別の意味で、です。

つまり、それまでは「女性に対して、強姦はしたが殺しはしなかった」という犯行パターンを取っていた(又は、取っていたはずの)加害者が、「殺さなくても、強姦だけで死刑になるなら、殺してしまえ。そのほうが口封じにもなる」と考えるようになってしまう、ということ。
アメリカなんかじゃ、実際、「強姦罪に対しての厳罰化が進んだら、強姦殺人が増えた」という、皮肉な変化の起きた州があったそうで。


まとめますと。
「強姦罪に対する刑は、強盗罪に対する刑より軽い」という現状は、言うまでもなく問題。
しかし、「強姦の加害者は、問答無用で全員死刑」にすりゃいいのかというと、そういうことでもない。

そして、これも言うまでもないですが、「被害に遭った女性が黙っていればいい」という、被害者に対する有形無形の圧力が今以上に強化されるということは、絶対あってはいけない。

刑法の改正に当たっては、そういったことについて、充分な議論が行われて欲しいと思います。

全くの偶然だと思いますが、内閣改造のほんの数日前、「日本フォレンジック看護学会」という団体が設立されました。
そういった、法改正とは一見無関係に見える団体からの情報や助言を受ける、というようなことも、必要とあらばやって欲しいと思います……必要だと思うんですよねえ。


旧民法の姦通罪とか現行刑法の堕胎罪とかについて書きたいこともあるんですが、内閣改造とはズレるので、書くとしたら別の記事にします。
――ってか、政治ネタブログにするつもりもないんですが、しかし、今回の内閣改造について思ったことは、あと一つくらい書こうと思います。

++++++++++++++++++++++++++++++
2014年9月・内閣改造に寄せて(ってほどのもんじゃないが)。(その2)~「幸せなんて男が求めるものじゃないのォ」?~進む
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