こじゃれブログ

プロフィール

みつか

Author:みつか
FC2ブログへようこそ!



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



フリーエリア



最近のトラックバック



月別アーカイブ

MONTHLY



FC2カウンター



カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



小さな天気予報


-天気予報コム- -FC2-



QRコード

QR



シチュー引きずり回し



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する



スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




『NARUTO』に短歌はよく似合う。(その12)~ともに陥つる睡りの中の花みずき~

ともに陥つる睡りの中の花みずききみ問わばわれはやさしさをこそ

(ともにおつる ねむりのなかの はなみずき きみとわばわれは やさしさをこそ)


掲出歌の作者は、永田和宏(ながた・かずひろ)氏です。
歌人であると同時に細菌生物学者でもあり、現在は京都大学の教授です。
朝日歌壇の選者も務めておられるので、お名前を見たことがあるお方も多いのではないでしょうか。

私はかなり前からこの歌が大好きで、『NARUTO』の中の誰かと誰か(男女カップル)に当てはめたいなあとずっと思っていたのですが……ぴったりのキャラが見つからなかったのですよ。

それというのも、この漫画には、「幸せな男女カップルは、2人揃って長生きはできない」という法則があるからなんですよね(汗)……綱手とダンにしても、ハヤテと夕顔にしても、アスマと紅にしても、みんなどちらか(あ、男性キャラばっかりか)が早死にしてしまってるし(汗)。
2人揃って生き長らえたいなら、シカマルの両親のシカクとヨシノみたいに、さっさと「父と母」になって、「男と女」の匂いは跡形もなく消すしかないらしいし……(汗)。

で、ぴったりの男女を見つけるのは、もう無理かもと思い始めていたのですが……今年の夏、事情が変わった!
この歌がぴったり来る男女が見つかった!
その2人こそ誰あろう、「ミナトとクシナ」ですよ!


ナルトとクシナの邂逅編の感想で私は、

ミナトとクシナは、ナルトの父と母である以前に、男と女だった、夫と妻だった。
そこがきっちり描かれていた、そこに満足した

……というようなことを、けっこう熱を入れて書いたのです。
(その時の記事はこれ→WJ35号『NARUTO』第504話「ありがとう」の感想。(その2)

この2人が、死の間際まで「男と女」「夫と妻」としての絆を確かめ合いつつ、「忍」としての務めもできる限り果たし、「父と母」としての強い思いもしっかり持ち、それを我が子に伝え切った……と、この全部が盛り込まれたエピソードが描かれたってことは、私にとってはほとんど「奇跡」でした。

(肝心のナルトが両親に向けていた思い(「父ちゃんも母ちゃんも別に恨んだ事なんてねーよ」とか「そりゃあ…親の愛情ってのは正直良く分かんなかった…父ちゃんも母ちゃんもずっといなかったからよ………なんとなくしか…」とか)については、未だに、かなり納得できない気もするんですけどね(汗)、まあここは「ミナトとクシナ」の2人の話に絞るとして。)


あと、掲出歌の下の句の「きみ問わばわれはやさしさをこそ」の部分を、私は長いこと

あなたが求めるのなら、私は優しさこそをあなたにあげよう

という意味だと思っていたのですが……この部分、逆の意味にも取れるということに、この夏気づきました。

私が何を欲しいのか、それをあなたが問うてくれるのなら、あなたの優しさこそを、私は求めよう

という意味にも解釈できませんか?
相思相愛の仲なら、両方、同時に成立しますよね、きっと。


そして、この下の句だけに注目すると、これって、
ナルトがクシナ――に限らず、自分をありのまま受け入れてくれる相手、自分が信じられる、甘えられる、包容力のある相手――に出会えたら、解き放ちたかった思い
を表す言葉だと解釈してもOKだろうな、と思ったのでした。
あなたの優しさこそを、私は求めようというのはやっぱり、父親よりは、母親に向けるのがより自然な思いでしょうから……男の子なら、特に。


さて、一旦話は変わりますが……。



『NARUTO』でナルトとクシナの邂逅編が描かれ、私がこの歌(掲出歌のこと)、ミナトとクシナにぴったりだ!と思っていたその矢先……河野裕子(かわの・ゆうこ)さんの死が報じられました。
河野さんとは、掲出歌の作者である永田氏の奥様です。
河野さんもまた、有名な歌人でした。

私などは一介の読者に過ぎないので、直接の面識などはあるはずもないのですが、河野さんの歌も永田氏の歌も、もうずいぶん長いこと愛読していただけに、タイミング的にも、けっこうショックでした。

また、河野さんは、「母である自身」「家族の中にある自身」を詠んだ歌をたくさん作ってこられたお方なので、それがまた、クシナのイメージとつながってしまって……。

どなたかの死去について、漫画の感想の追記のようにして書くのもどうなんだと思ったのですが……(当初は、この「『NARUTO』に短歌はよく似合う。(その12)」の記事を書くのもどうしようかと思っていた)。

でも、しばらく考えて、
たまたまこの時代に生まれて、河野さんの歌に出会え、永田氏の歌に出会え、そして『NARUTO』にも出会えた幸運を忘れまい
という思いを込めて、この記事をまとめ、アップすることにしました。

前述したように、タイミング的にショックだったのは確かなんですが、でも同時に、
この世界には、数々の素晴らしい表現が、短歌の姿だったり、漫画の姿だったりしながら、いろんな色の小さな宝石がきらきら光るようにして、あちこちに存在しているんだな
ということを改めて思ったのも、確かでした。

河野さんの新作の歌はもう読めなくなってしまいましたが、今まで残してくださった数々の歌は、これからも読み継いでいこうと思います。

河野裕子さんの魂の安らかなお眠りをお祈りいたします。



このシリーズの「その1」はこれ↓
『NARUTO』に短歌はよく似合う。(その1)~あらざらむこの世のほかの思ひ出に~に戻る

このシリーズのうち、今日のものの直前の「その11」はこれ↓
『NARUTO』に短歌はよく似合う。(その11)~春芽ふく樹林の枝々くぐりゆき~に戻る
関連記事

テーマ:NARUTO - ジャンル:アニメ・コミック


この記事に対するコメント

本日夜10時~11時の1時間、NHK・Eテレで、
歌人の故・河野裕子さん&永田和宏さん夫妻が特集されます。私、河野裕子さんも永田和宏さんも、こちらのブログで知ったんですよ。知ることができてよかったと感謝しています。
お知らせまで、失礼します。
【2011/07/10 20:36】 URL | ドット #Ys8KPt9M[ 編集]

ドットさんいらっしゃいませ!
河野さんと永田さんを取り上げた番組、残念ながら観ることはできなかったのですが(涙)、良い番組は再放送されることも多いので、それをチェックしてみようと思います。
情報ありがとうございました!

河野さんも永田さんも、いい歌をたくさん作っていらっしゃいます……ただ、普通の本屋さんでは歌集を置いてないところも多いので、図書館で取り寄せたり、たまたま特集された雑誌を狙って買ったりして、お二人の作品に辿り着くまでがけっこう大変ですが(汗)。

お二人の息子さんも、娘さんも、息子さんの奥さんも歌人だそうなので、そちらの作品も読めたらいいなと思っております……辿り着けるまで、もっと大変になりそうな気もしますけど(汗)。

ともあれ、河野さんと永田さんのことを知っていただいて嬉しいです!
コメントありがとうございました!
【2011/07/11 21:54】 URL | 管理人みつか #/QqAxzGI[ 編集]


この記事に対するコメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://kojare.blog71.fc2.com/tb.php/2835-7be0bf0b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。