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アニメ「NARUTO疾風伝」第53話「題名(タイトル)」(木ノ葉芽吹く!NARUTO疾風伝スペシャル前半)の感想。
4月になってから「NARUTO疾風伝」の感想をまだ1回も書いていないということは自覚していたし、そうなった理由もわかっているが(しかもこの状態はしばらく続きそうなんだ(汗))、それについて言い訳がましく書くのは後回しにして、アニメの感想を書くぞ!
この「ナルトとサスケ、再会、そして再びの別離」というエピソードって、アニメになったものを観て以来「これ、ずっと前に、似た感じのエピソードがなかったっけか?」というような、妙なデジャヴを感じていたのですが、それがどのエピソードだったのか、わかりました。 「中忍試験の終盤の、三代目火影と大蛇丸の戦い」です。
どこが似ていたのかというと、「ナルトサイドにとって、つらくて悲しい、絶望的にしか思えないストーリーが、明るい日の光の下で、容赦なく進む」という点が、です。
「三代目火影VS大蛇丸」で、大蛇丸が初代火影と二代目火影と四代目火影の棺桶を口寄せし、明るい日の光に照らされた屋根の上に三つの棺桶がドーンと現れたあのシーンは、今の時点の私にとっては、アニメ「NARUTO」シリーズの中で、本気で不気味さと怖さを感じて震えそうになった、唯一のシーンです……原作では、そこまでの不気味さも怖さも感じなかったんですが。
今回の「ナルトとサスケ、再会、そして再びの別離」のエピソードでもやっぱり、ナルトのショックや絶望感や無力感がより強く感じられるのって、「サスケのバックに見える青い空」とか「サスケの髪や服が風にそよいでいるところ」とか「サスケたちの姿が消えた後、風が吹いて雲が流れているところ」とか、その場にいる人間たちの緊迫感とは無関係な、のどかな部分でした……。
サスケがナルトに言った「子供のままだな…ナルト」という言葉は、サスケにとってはバカにしたつもりの言葉なんでしょうが、ナルトはあんまりピンと来てないみたいですね。 また実際、「復讐に突っ走る」ことが「子供じゃない」ことの表れなのかといえば、そうではないだろうし。
あー、でも「子供」って言葉を、「innocent」と解釈すれば、「子供のままだな…ナルト」って言葉は当たってるかもな。 よくアメリカの文学作品のテーマになってる「end of innocence」ってフレーズを思い出してしまった。
サスケにとっての「end of innocence」は、一族が皆殺しに遭って兄イタチが出奔した時だったのでしょうが、ナルトにとっての「end of innocence」らしい時は、この再会の時だったのかも。 この再会の時まで、ナルトの頭の中では、「サスケは大蛇丸に拉致された」みたいな認識になっていて、「サスケは自分から進んで大蛇丸のもとへ行った」って面も確かにあった、ってことはきれいさっぱり忘れられていたような感じだし。 (まあナルトはこの後にも、「きれいさっぱり忘れていた」としか思えないことを言うんですけどね(笑)。 ちなみにサクラにとっての「end of innocence」は、サスケの里抜け直前に引き止めようとしてそれが叶わなかった、あの時だと思います。)
あー、もう一つ、「子供のままだな…ナルト」といえば……。 小学生くらいの子供って、男の子でも女の子でも、友情と恋情の区別がついていないようなことがよくありませんか? 同性の仲良しの子に対して、独占欲みたいな気持ちを持ったり、誰か他の子と一緒に遊んでいるのを見て嫉妬したり、「大人になってもずっと一緒にいよう、困ったときには必ず助け合おう」と誓い合ったり、みたいなことが。 ナルトって、小学生くらいの年齢の頃は、そういう友達を持てなかったから、アカデミーを卒業して第七班で出会ったサスケ1人にそういう気持ちを初めて持ち、今も持ち続けているのかも……そういう意味でも、「子供のままだな…ナルト」って言葉は正しいかも……。
そしてサスケが「こんな命、いくらでもくれてやる」と言った後のナルトの表情が、本当に「信じられない言葉を聞いて大ショックを受けた」って感じで、観ていて心が痛んだ……。 (ついでに書けば、サスケが話している間、ヤマトの左胸から伸びた棒がスススイと縮んでいく動きが、何だかちょっとだけ笑えた。)
あと、前にも書きましたが、サスケがサイの術を振りほどいたり、「なァ…ナルト」と言ったりしたあたりから、やっぱり大蛇丸は、物陰に隠れて、一連の流れを盗み見・盗み聞きしていたと思います。
そして、今回のオンエアを観て、「大蛇丸が盗み聞きしていることを、サスケは感づいていたんじゃないだろうか」とも思いました。 だってサスケがナルトに言った一連の言葉って、妙に理路整然としていて、「昼寝中に叩き起こされた不機嫌な状態で、場当たり的にテキトーに言った」って感じはとてもしませんでしたし、そもそも相手4人をこれから殺すつもりなら、その中の1人であるナルトに、自分の現状をあんなに詳細に説明してやる必要なかっただろ、って気もしますし。
更に、「サスケに感づかれているということを、大蛇丸も承知していた」んだと思います。 このずっと後、サスケが大蛇丸の部屋に押し入った時、大蛇丸は「やっぱり……そう来たわね」と言ってますし。 ナルトたちが大蛇丸のアジトに踏み込んだこの任務の時点で、サスケと大蛇丸はもうかなり一触即発の状態だったんでしょうね。
サスケが、印を結ぶ前に剣を地面にグサッと刺すところや、姿を消す前にその剣を鞘に収めるところ、どちらもアニメ新設のカットでしたが、かっこよかった! 考えてみたら、片手に剣を持ったままでは、印を結ぶことはできませんもんね。 アニメでのこういうきめ細かいアレンジは嬉しい。
カブトの姿を見たヤマトが「チッ」というような顔を一瞬していましたが、あれって、「自分の木分身が消えてしまったことへの苛立ちや無力感」の現れですよね。 アニメでは、ヤマトのこういう心理描写を、随所随所で細かくやってくれてると思います。
サスケの「情けない理由だな」という台詞、カブトに言ったもののような気がしていたのですが、アニメで聴いたら、サスケが自嘲を込めて言ったものでもあるような感じがしました。 そして、「情けない理由」であろうが何だろうが、ナルトたちを攻撃しないで済む理由が見つかって、サスケはほっとしたんだと思いたい……頭のどこかで、心のどこかで、チラッとでもいいから、もう無意識レベルでもいいから、サスケはほっとしたんだと、私は思いたい(涙)。
大蛇丸が「行くわよ」と言った後、大蛇丸、サスケ、カブトの3人は一瞬で消えたような印象があったのですが、アニメでは、あんなに時間をかけて、ゆっくり消滅してましたね。 あの時間の長さ、ナルトには酷だよなあ……。 でも、最後までサスケがナルトから目を逸らしていなかったのが、僅かな救い……と思うことにします(また涙)。
ナルトがここに至るまで「サスケは今の境遇に、ひとまずは納得している、満足している」ってことをあそこまでわかってなかったのはなぜだったんだろう、と思ったのですが、それは、「サスケと大蛇丸を同時に見る機会がなかったから」かもな。 ナルトは「大蛇丸とサスケが、至近距離で馴れ合っている」みたいな光景を見るのは初めてだったし、それはナルトにしてみれば「信じられない光景」「認めたくない事実」だっただろうし……。 しばらくその場に泣き伏してしまうほどのショックを受けるのは当然だ。
あー、あと、細かい点ですが、サイに「僕は結構強いからね」と言われてナルトが言った「ありがと……」という台詞は、コミックスでは「…ありがと…だってばよ…」なのですが、更にこの台詞、WJ掲載時は「…サンキュー…だってばよ…」だったんですよね。 コミックスではなぜか日本語に変更されていました。 何で?
火影の執務室で、綱手が4人を前に「そうか……」と言った後、いきなりカメラが切り替わって、木ノ葉病院のカカシと自来也が話しているシーンになったのには、けっこうびっくりした(笑)。 綱手とナルトたちの会話がちょっと増やされてるかな、と思っていたのですが、綱手が「そうか……」と言っただけだったからな。
カカシの服が、「ノースリーブ」ってより「アメリカンショルダー」になってなかったか? 原作に比べて、ずいぶん露出度が上がっていたような……原作では、もうちょっと肩先寄りまで布が覆ってたぞ……。 そういえば、カカシ役の井上和彦は、GWに出演する舞台で、「脱ぐシーン」があるそうですよ(笑)。
それから、(いくらナルトに関することとはいえ)この病室のシーン、自来也が喋り過ぎじゃないか?(笑) そもそも自来也、天地橋の任務の顛末についてのあそこまで詳細な報告を、いつどこで聞いたんだ。 あれじゃ、後で報告に行くことになっているヤマトの立場がないじゃないか。 私は、「ヤマトがカカシの病室を訪ねて、あれこれ報告するシーン」がもしかしたら新設されてるかな、と思っていたのですが。
その立場のないヤマトですが、ナルト、サクラ、サイを帰らせた後、1人だけ残って、綱手にいろいろ報告してましたね。 でもあそこでは、暗部リストの入った封筒(ダンゾウから大蛇丸への手土産としてサイが持たされていた)だけじゃなく、同じくサイが持っていたビンゴブックも出すべきじゃ?と思ったのですが、考えてみたら、ビンゴブックのほうは封筒と違って、曖昧な点が多いんですよね。
「ビンゴブックのほうは、サイが最初から持たされたものじゃなく、大蛇丸のアジトに入ってから自分で口寄せしたものだ」ってことを、ヤマトは知らないんですし、「封筒同様、最初から持たされていた」と誤解している可能性は高いし、少なくとも、原作でその誤解が解けた描写は今のところないですし。 そういう曖昧な点が多いアイテムだから、アニメの新設シーンでは使われなかったのかなあのビンゴブックは。 (それにそもそも、アジトに置いてきてしまった、って可能性もあるしな。 原作では、封筒のほうもビンゴブックのほうも、カカシ班の誰かが回収したって描写はなかったし。)
綱手「今すぐだ!」、シズネ「あひぃぃ!」、ヤマト「あっははは…」のシーンには、本気でちょっと和んでしまいました(笑)。 そういえば、綱手に対するシズネの立場と、カカシに対するヤマトの立場って、何だか通じるものを感じます。
綱手の「先ほどのサイの申し入れ、慎重に考えざるを得んな」という台詞が新設されていましたが、ってことはサイ、あの場で「この名のまましばらくカカシ班に身を置かせては頂けないでしょうか…」と頼み込んだのか。 ああいうときって普通、出向先に申し出るより早い段階で、出向元にまず希望を言うのが筋じゃないのか? あ、忍者は出向労働者じゃないから、別にいいのか、そんなことは。
そんなことより、あの場で申し入れたということは、それをナルトもサクラも聞いてたってことですよね? 2人は、それを意外に思ったりしなかったのかな。
出向元といえば、原作をよく読めば、サイがダンゾウに復命にしに行った時にダンゾウは「その話なら綱手からも受けている」と言ってるんですが、ダンゾウ、綱手から、いつ「その話」を聞いたんだ。 天地橋の任務の顛末については、その任務に就いていなかった者たちが、あまりにも早い段階で詳細まで知っていて、「この人、いったいいつ誰からそんな詳しい報告を聞いたんだ」と思うことが多すぎだ(笑)。
サイの部屋についてですが、(前にも書きましたが)広いだけじゃなく、キッチンの設備が充実してるようで羨ましい。 オーブンに、強力な換気扇まであるみたい。 きっと、あのオーブンで、塊肉のローストとか、時間のかかる料理を作っている間、絵を描いて待っているんだろうな。 私は大きな冷蔵庫と食器洗い機が欲しい。(←関係ない)
そしておまけコーナー。 今回はおまけコーナーだと、クレジットが出るまで気づきませんでした。 てっきり、ナルトたちが「次の任務の打ち合わせ」を終えて、ナルトが自室に戻ってきた時のシーンを、時系列で新設したんだと思いました。 でも、ナルトがリュックをベッドの上に下ろしたのを見ると、綱手の執務室から自室へ帰ったところだったんでしょうね。 2週間ぶりくらいの帰宅かな? それにしても、「ナルト、サスケ、サクラ、カカシ」の4人が同じシーンで言葉を交わすって、いったいいつ以来なんだろう。 短いシーンでしたが、「竹内、杉山、中村、井上」の正真正銘の共演が久しぶりに聴けて、嬉しかったですよ。
そして、「四代目火影、カカシ、オビト、リンの集合写真が撮られた時も、あんな感じの小競り合いがあったりしたのかな」などと、ふと思いました。 ナルトとサスケをなだめるカカシが、カカシ外伝でカカシとオビトをなだめていた四代目にちょっと重なって見えてしまって。 ただでさえ泣きそうになったおまけコーナーだったのに、カカシ外伝のことまで思い出して、更に泣きそうになったのでした(涙)。
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テーマ:NARUTO - ジャンル:アニメ・コミック
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